糖尿病の治療には、食事療法、運動療法、薬物療法があります。
血糖値やHbA1cの程度、年齢、体重、合併症、低血糖の危険性などを考慮し、生活習慣の改善で経過をみるか、薬物療法を開始するかを検討します。高血糖の程度によっては、当初から薬物療法が必要になることもあります。
治療目標は一律ではなく、患者さんの年齢、病状、生活状況などに応じて設定します。食事と運動については、体重や合併症を踏まえ、診療時に必要な基本事項をご説明します。
(4)病状に応じてお薬を選びます
糖尿病のお薬には複数の種類があり、血糖を下げる仕組みや、低血糖、体重、心臓・腎臓への影響などが異なります。
年齢、体重、腎機能、肝機能、心臓病の有無、低血糖の危険性、服用中のお薬、生活状況などを確認し、使用するお薬の種類や量を検討します。
腎機能が低下している場合には、使用しにくいお薬や減量が必要なお薬があるため、腎機能に応じて処方内容を見直します。
◆ 糖尿病と腎臓病
日本透析医学会の2024年統計では、新たに透析を開始した方の原疾患として、糖尿病性腎症が最も多くなっています。
糖尿病による腎臓病は、初期には自覚症状がほとんどありません。そのため、尿アルブミンまたは尿蛋白と、eGFRの両方を定期的に確認することが重要です。
一方、糖尿病の方に腎機能低下があっても、原因がすべて糖尿病とは限りません。当院では腎臓専門医として、尿検査、腎機能の推移、血圧などを確認し、他の腎臓病の可能性も含めて評価します。
◆ 当院の糖尿病診療の特徴
(1)総合内科専門医・腎臓専門医・糖尿病認定医が診療します
血糖値だけでなく、腎機能、血圧、脂質、心臓病などを含めて、内科全体の観点から診療します。
(2)腎機能を考慮して治療します
糖尿病と腎臓病は密接に関係しています。腎機能と尿蛋白を確認し、腎機能に応じた薬剤選択や用量調整を行います。
(3)必要に応じて専門医療機関と連携します
著しい高血糖、1型糖尿病が疑われる場合、妊娠中の糖代謝異常、入院治療や高度な合併症治療が必要な場合には、適切な医療機関へ紹介します。
◆ 受診時にお持ちください
お薬手帳、健康診断結果、直近および過去の血液・尿検査結果があればお持ちください。血糖測定の記録や家庭血圧の記録がある方は、診療の参考にします。紹介状は必須ではありません。