医療には、サービス業とは異なる一面があります。サービス業では満足度を高めることが目的ですが、医療では健康を守るためなら患者さんの負担になることでも提案する場合があります。
すべての患者さんが安全に、同じ基準で医療を受けられるようにするため、当院は院内管理と誠実な対応を大切にし、
「まじめで良心的なクリニック」
であることを目指しています。当院が大切にしている姿勢は、以下の通りです。
当院では、診療所で診続けるべきでないと考えれば、ただちに総合病院に紹介しています。
例えば、
- 他院かかりつけで腹部膨満感が続くため、当院受診。検査で腹部に腫瘍と腹水を認めたため、紹介したところ、癌性腹膜炎と診断された。
- 他院かかりつけで腰痛が続くため、当院受診。検査で尿路結石が疑われ、紹介したところ、同様の診断が得られた。
経営のために自院での診療を引き延ばすのではなく、必要な検査のみを行ってすみやかに総合病院に紹介をしたことに、いずれの患者さんにも感謝していただきました。
当院では、経営ではなく、あくまで患者さんのメリットを考えており、「自分が受けたくない医療は提供しない」という考えを徹底しております。
- 最新ガイドラインを踏まえて、個々に最適な医療を提供
医学の情報量は昔と異なり急速に増え続けています。当院では、最新のガイドラインや医学情報などをアップデートしたうえで、個々の患者さんに合わせた医療を提供しています。これは患者さんからは見えにくい部分ですが、医師としての責務として手を抜かず取り組んでいます。
当院では、すべての患者さんが安心して公平に医療を受けられるように、徹底した管理を行っています。
以下はその具体例です。
当院では、予約の方、発熱外来の方、体調不良の方を優先し、それ以外の方は順番通りに診察しております。「急いでいるから先に」といったご要望にはお応えできません。
このような対応を認めてしまうと、「強く言えば早く診てもらえる」との誤解が広がり、診療の公平性が損なわれてしまうためです。ご理解とご協力をお願いいたします。
医師の診察を受けずに処方箋を受け取ることを無診察投薬と言います。
無診察投薬は、医師が患者さんの状態を確認せずに薬を処方することになるため、安全な医療を提供するうえで問題があります。また、医師法違反でもあり、患者さん・医師ともに処分された事例があります。安全性の確保と法令遵守のため、当院では対応しておりません。
医療機関は公共性の高い場所であり、他の患者さんの安全と安心を守る必要があります。そのため、以下のような行為はご遠慮いただいております。
- 大声での要求
- 不当なクレーム
- スタッフへの威圧的な態度 など
当院では、感染症の症状の有無で動線を分けるなど、徹底した感染対策を行っています。感染症の目的は、高齢者や基礎疾患のある患者さんなど、感染症の重症化リスクの高い方を守ることです。ご協力いただけない場合は、やむを得ず、診察をお断りすることがあります。
正当なご意見には真摯に向き合い、改善に努めています。一方で、不当な要求や事実と異なる批判に対しては、院内管理と医療の質を守るため、当院の立場を明確にし、必要な説明を行ったうえで適切に対応いたします。
- 患者さんの訴えに丁寧に向き合う

当院では、患者さんの訴えを丁寧に伺い、できる限り希望に沿った医療を提案いたします。ただし、その訴えが以下のような場合には応じられません。
- 自身の健康を損なう
- 他の患者さんに迷惑がかかる
- 院内管理に支障が出る
- 法律に反する
検査や治療のメリット・デメリットを丁寧に説明し、患者さんの意思を尊重します。「説明なく押し付ける」ことはありません。
当院には、多くのまじめな患者さんが通院されています。そして、多くの医療従事者の方も、患者さんとして通院してくださっています。また、スタッフも責任感のある人が長く勤務してくれています。
小規模な診療所ではありますが、誠実さ・安全性・公平性を大切にした医療を提供し続けることが、当院の誇りです。これからも、「まじめで良心的なクリニック」であり続けるために、日々の診療に真摯に取り組んでまいります。