Ⅰ. 特定健診・検診(町から委託)
ここでは町から委託されている、特定健康診査、後期高齢者健康診査、前立腺がん検診、肝炎ウイルス検査に関してご説明いたします。
なお、詳細に関しましては、斑鳩町保健センターにお問合せください。
・特定健康診査(国保・社保)
生活習慣病は、症状が乏しいので、検査でしか状態を確認できません。糖尿病・高血圧症・脂質異常症などの生活習慣病は動脈硬化を進行させ、将来的な心筋梗塞や脳梗塞のリスクとなります。これらの病気は、生活の質やどれだけ長生きできるかにも影響します。
特定健診は、生活習慣病の早期発見・重症化予防を目的とした40~74歳の被保険者・被扶養者の方が対象の健康診断です。是非、この機会にご検討ください。
診察・身長・体重・血圧などの他、検査は尿検査・血液検査・心電図を行います(基本的に社保は心電図無し)。
当院では予約制となっております。
・後期高齢者健康診査
内容は特定健康診査(国保)とほぼ同じなので、上記をご参照ください。
75歳以上の被保険者・被扶養者の方が対象です。
当院では予約制となっております。
・前立腺がん検診
前立腺がんを心配する年配の男性は多いのではないでしょうか。前立腺がんは、日本人男性では6番めに多いがんで、近年もっとも増加しているがんの一つです。
前立腺がん検診は、55歳以上の男性を対象に、前立腺の腫瘍マーカーを測定する検診です。
採血だけで手軽に行える割に、大変精度が高い検査ですので、早期発見に有用です。特定健診や健康診断のついでに測定する方が多くおられます。
・肝炎ウイルス検査
肝炎ウイルスが肝臓に感染したままにしておくと、慢性肝炎から肝硬変に移行します。肝硬変に移行すれば、肝臓がんの発生リスクが高くなりますし、食道静脈瘤と言って食道の血管がコブのように腫れて出血することもあります。
肝炎ウイルス検査を受けていただくと、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスなど、肝炎ウイルスの感染の早期発見に繋がります。
今年40歳になる方、及びこれまで検査を受けたことが無い40歳以上の方が対象です。
Ⅱ. 健康診断
労働者の方は、入職時や年に1回は健康診断を受けるように労働安全衛生法で定められています。
当院には、AからEまで5つの健診コースがあります。
(下表の後に文章続く)
A・B・Cコースは、労働者の方のための、労働安全衛生法の健診項目 コチラ に沿ったコースとなっております。
そして、D・Eコースは、労働安全衛生法の健診項目だけでは満足できない方のために、人間ドック学会 基本検査項目 コチラ の血液検査・尿検査を補足したコースとなっております。
これら5つの健診コースはいずれも予約が必要となります。オプション検査やその他の検査を追加するなど、個別対応も可能ですので、お気軽にご相談ください。
・Aコース:4600円(診断書・税込)
労働安全衛生法の健診項目に沿ったコースです。
診察・身長・体重・視力・聴力・血圧などの他、検査は尿検査を行います。
・Bコース:6700円(診断書・税込)
労働安全衛生法の健診項目に沿ったコースです。
診察・身長・体重・視力・聴力・血圧などの他、検査は尿検査・胸部レントゲンを行います。
・Cコース:8100円(診断書・税込)
労働安全衛生法の健診項目を全て組み入れたコースです。
診察・身長・体重・視力・聴力・血圧などの他、検査は尿検査・胸部レントゲン・血液検査・心電図を行います。
入職者、35歳、40歳以上の方に推奨されますが、それ以外の多くの方にもご好評いただいております。
なお、健診Cコースを受けるにあたって、特定健診をご利用の方もおられます。その場合は、特定健診の他に、視力・聴力・胸部レントゲンなどが追加されますので、国保なら5000円・社保なら6510円(診断書・税込)となっております。
・Dコース:11800円(診断書・税込)
労働安全衛生法の健診項目だけでは満足しない方のために、人間ドック学会の血液・尿の検査項目を一定程度補足した内容となっております。
・Eコース:14800円(診断書・税込)
労働安全衛生法の健診項目だけでは満足しない方のために、人間ドック学会の血液・尿の検査項目を殆んど補足した内容となっております。
・診断書至急作成:+1000円 健康診断書が完成するのは、通常は健診の1週間後ですが、6日以内にご希望の場合は別途費用が発生します。 ・診断書郵送:+1000円 通常、健康診断書は直接ご来院の上、結果をご説明してお渡ししておりますが、郵送ご希望の場合は別途費用が発生します。 |
Ⅲ. オプション検査
以下の項目は、上記の5つの健診コースのオプションとしてもご利用いただけます。もちろん、単項目での検査も可能ですし、これ以外の検査も検討可能ですので、お気軽にご相談ください。
※ 各価格は、診察料金別途、税込。
※ 掲載されていない検査も検討可。
・クレアチニンクリアランス:500円
正確に腎機能を測定したい!そんな貴方におすすめなのが、クレアチニンクリアランスです。
腎機能の指標と言えば、血清クレアチニンやeGFRなどがありますが、腎機能以外にも体格や筋肉量の影響を受けやすく、正確に評価できない場合があります。
クレアチニンクリアランスは、多少の手間がかかっても、正確に腎機能を評価したい方のための検査です。
採血以外に24時間尿をためる必要が生じますが、実臨床では最も正確に腎機能が評価できます。ご興味のある方はオプションとしてもご検討いただけます。
・馬尿酸:3000円
有機溶剤を用いる職場の健康診断において、有害性の指標として測定されます。トルエンの暴露量が多いと数値が高くなります。
・アレルギー検査:15700円
アレルギーの原因物質を徹底的に調べたい方におすすめの血液検査です。
・腫瘍マーカー男性セット:5500円
腫瘍マーカーはがんリスクを調べるための血液検査です。男性に多い腫瘍のマーカーである、CEA、AFP、CA19-9、PSAの4項目をセットにしました。各腫瘍マーカーの対象臓器に関しましては、下の表をご参照ください。
・腫瘍マーカー女性セット:5500円
腫瘍マーカーはがんリスクを調べるための血液検査です。女性に多い腫瘍のマーカーである、CEA、AFP、CA19-9、CA125の4項目をセットにしました。各腫瘍マーカーの対象臓器に関しましては、下の表をご参照ください。
健診コースのオプションとして、腫瘍マーカーをセット以外(単項目)で測定する場合、以下のような料金となっております。
・CEAとCA125の2項目=990+1400+判断料1440=3830円
・CEAとCA19-9とAFPの3項目=990+1240+1010+判断料1440=4680円
腫瘍マーカー項目 | 対象となる主な臓器 | 項目あたりの料金 |
CEA | 胃、大腸、乳、肺、甲状腺 | 990円 |
PSA | 前立腺 | 1240円 |
CA125 | 卵巣、子宮 | 1400円 |
SCC | 食道、肺、子宮 | 1040円 |
SLX | 卵巣、胆のう、すい臓、肺 | 1440円 |
CA19-9 | 胆のう、すい臓 | 1240円 |
AFP | 肝臓 | 1010円 |
CA15-3 | 胃、大腸、乳 | 1150円 |
・血清中ピロリ抗体:900円
ピロリ菌をご存知ですか?
もしピロリ菌に感染していたら、胃炎、胃潰瘍にかかりやすくなるだけではありません。胃がんの原因はその殆んどがピロリ菌だということも最近明らかになってきています。
・胃がんリスク検診:2700円
胃がんリスク検診(ABC検診)は、胃がんリスクとピロリ菌感染の有無を判定する血液検査です。
・胃カメラ:11580円
現在、胃がんは胃カメラなどで早期発見できれば、殆んど治る時代になりました。当院の胃カメラは、苦痛の少ない鼻からの胃カメラで、富士フィルム社製最新式です。ただし、第1土曜日午前のみとなっております。
・便潜血:1080円
腸の出血性病変を調べます。大腸がんや炎症性腸疾患の診断に有用です。2回分行います。
・胃腸セット:12500円
胃カメラ+便潜血2回のセット。
・便培養:
飲食業の方がよくご利用になられます。感染性腸炎の原因菌など、便に含まれる微生物を調べる検査です。
調べたい細菌の組合せの一例を下に示します。組合せによって価格は変更となります。詳細はお電話にてご相談ください。
- 大腸菌血清型別(O26・O111・O157)
- サルモネラ
- 赤痢菌
⇒ 6490円
・骨密度検査(MD法):1400円
骨粗しょう症をご存じですか?骨密度が減り、骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気のことです。骨折や痛みがなくても、骨密度が減っていると、骨粗しょう症と診断されます。
骨粗しょう症になれば、荷物を持ち上げたり、手をついたり、日常の何気ない動作で骨折しやすくなります。自分の体重に背骨が耐え切れなくなり、気付かない内に背骨がつぶれて骨折することもあります。
骨折する前に、早期発見・早期治療に努めましょう。特に、骨折歴のある方、50歳以上の女性、70歳以上の男性、喫煙者や大酒家の方はリスクが高いので、おすすめです。
・睡眠時無呼吸症候群の簡易検査:9000円
当院なら、睡眠時無呼吸症候群の検査を自宅で簡単に行えます。指のセンサーで酸素飽和度を、鼻のセンサーで呼吸状態を、それぞれ測定することで、睡眠時無呼吸症候群かどうかが分かります。