胃カメラをした方が良いかどうかの判断にも使えることから、最近よく行われるようになってきた検査です。
この検査は、採血でペプシノゲン検査とピロリ抗体検査の2つを測定します。この2つの組合せで、下の表のように4つの群に分類できます。
| A群 | B群 | C群 | D群 |
ペプシノゲン検査 | (-) | (-) | (+) | (+) |
ピロリ菌検査 | (-) | (+) | (+) | (-) |
胃粘膜 | 健常 | 萎縮軽度 | 萎縮進行 | 萎縮高度 |
胃がんのリスク | 正常な胃 | やや高い | 高い | かなり高い |
右の群ほど胃粘膜の萎縮(=胃炎が続いて胃粘膜がうすくなった状態)が進み、胃がんのリスクが高くなります。B~D群の方には胃カメラがすすめられます。
殆んどの胃がんはピロリ菌によって萎縮した胃粘膜から発生しますので、胃粘膜の萎縮をみるペプシノゲン検査とピロリ菌の感染をみるピロリ抗体検査の組合せで胃がんのリスクが判ります。D群は胃粘膜の萎縮が進み過ぎて、ピロリ菌も住めない状態です。なお、ピロリ除菌後、胃切除後の方は検査対象外になります。
血液検査ですので、健診のオプションとしてもご利用いただけます。お気軽にご相談ください。